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Dec.2023
クラウンパントとクリアフレーム
Dec.2023
クラウンパントとクリアフレーム
1940年代から1950年代のフランスで人気を誇ったというレンズシェイプ「クラウンパント」。当時のビンテージコレクションや著名な文化人のポートレイトなどでも、そのデザインを確認することができます。
日本国内では「ボストン」という呼び名で定着している丸みのあるレンズシェイプは、フランスでは「パント」と呼ばれています。そのレンズの上部を、水平にスパッと切り取った特徴的なデザインが、このクラウンパントのフォルムです。切り取った形が王冠のように見えるので、王冠を意味する「クラウン」と、丸形を意味する「パント」を組み合わせ、クラウンパントという呼び名で国内では定着しています。
Taylor with Respectではこれまでに、メタルとセルフレームの良さを組み合わせた7つのバリエーションを用意してきました。
メタルフレームは5つあり、オーバーサイズ的にも楽しめる「ディアデマ」、小顔の方にお勧めな「バッカス」、シンプルに仕立てたカットリムフレーム「トリム」、縁取りによって美しさが際立つレリーフ、そしてブランドのクラウンパントとしては初となる、強度数のレンズにも対応したシームレスな美しさが際立つ「メサ」があります。
そしてプラスチックのフロントに、メタルのテンプルを組み合わせたコンビネーションが二型。オールプラのフレームに比べ、テンプルを調整しやすいため、ブランドのアイデンティティであるかけ心地を損なわないデザインです。
オールプラのような存在感のある、しっかりとしたフォルムが特徴的な「デューン」。そして強度を補うオリジナルパーツ、T-スパイン(脊髄)を採用した「ボイド」、中でもCol.05 Smokeは、特に人気の高いカラーです。この二つは同じ小説家の作品名から名付けた関係でもあります。
シンプルなフォルムの美しさを追求した、ディアデマとバッカスの中間サイズとなるクラウンパント。繋ぎ目がないデザインにより、ブロー智が無くなり、シームレス(繋ぎ目のない)なフロントの美しさが際立ちます。また、厚みがあるレンズにも対応する設計のため、これまでには叶うことができなかった、強度数レンズをお使いいただいているユーザーにもご提案できるクラウンパントです。5,000万年の時をかけ侵食した地形を表すスペイン語「メサ」が名前の由来です。
鉢巻をモチーフにしたディアデマに因み、ブドウの冠を象徴とするローマの神バッカスから名付けました。ギリシャ神話のディオニュソスと同一視される神です。フレーム上部の平らなラインと大きすぎないレンズ形状が顔に馴染むデザインです。ディアデマの2サイズダウン。
ブランドコレクションの中でも、高い人気を誇るディアデマ。やや下がる重心を整えることでバランスを取り、顔馴染みのよい造形に仕立てています。レンズ負担を抑える特殊な金属プレス加工は、目にみえない部分にも手を抜かないブランド哲学の表れ。ディアデマとは、王冠の元になった鉢巻(はちまき)を意味しています。
彫刻の浮き彫り細工(レリーフ)をヒントにしたフレーム。フロントの縁に段差をつけることで、立体感を強調したデザインに仕上げました。さらに、段ごとに異なる表面処理を施すことで、遠く離れた地点からでも観る者に、より鮮明な印象を与えます。程よい個性を表現したい方にお勧めのフレームです。
クラウンパントコーナーでもご紹介したメサは、2023AWいち推しの新型モデルです。
フロントプラとしては初となる、ファイに続くラウンドシェイプの第二弾。
小さすぎないラウンドのサイズがより個性を表現します。オリジナルパーツT-スパインがアセテートの経年変化を防ぎ、バネ性が高いダブルSラインによるテンプルは、程良いかけ心地のホールド感を生み出しています。
フロント片方に小さな「かじった跡」がついているウェリントンのフレーム。
フレーム名は、ウサギやネズミが何かを少しずつかじる様子を表す言葉「ニブルス」からつけました。
ソルのフロントサイズ感に、今までにはなかった遊び心を入れ、派手さはないものの個性をしっかり演出するデザインです。